ごみ減量・リサイクルに取り組む優良事業者の紹介
福岡市役所
普段、福岡市内の事業所のごみ減量・リサイクルを推進している福岡市役所では、どのような取り組みが行われているのでしょうか。
今回は、番外編として福岡市役所本庁舎のごみ減量・リサイクルの取り組みをご紹介します。
福岡市役所では、庁舎内で排出されるごみを減量するため、平成21年から「個人用ごみ箱ゼロ運動」を実施しています。
現在、約60人の職員が仕事をしている「環境局循環型社会推進部」のフロアでは、左の写真のごみ箱1つしかありません。
全庁で同様に「個人用ごみ箱」を撤去したことで、安易に捨てにくい環境が生まれ、ごみを激減させることができました。。
プラスチック廃棄物を削減するための取組みでは、共用の「マイバック」を誰でも利用できるようフロアの入り口に準備し、職員がレジ袋を持ち込まないように周知啓発を実施しています。
また、会議や研修時にプラスチック製容器に入った飲み物などの配布を原則禁止するなど、ワンウェイプラスチックのリデュース・リフューズを推進しています。
ある部署でいらなくなった物品を、別な部署でリユース(再使用)できるように、庁内のネットワークを活用したマッチング掲示板「ゆずります~求めます」を運用しています。
掲示板では、不要な事務用品などを掲示することで必要な部署に譲ることができるため、職員に積極的に活用されごみの減量と予算の削減に活躍しています。
廃棄物の排出量を把握することで、ごみ減量や資源化の取組みの効果を正確に可視化できるよう電子計量器を導入しています。
庁舎から排出される古紙、金属類等の資源物や、燃えるごみ、埋立ごみも全て計量を実施し、統計資料や排出物の減量指導に活かしています。
資源化できる全ての紙は、フロアに設置してある「古紙分別ボックス」で種別ごとに分別排出します。
紙の中でも、付せんやメモ用紙などの小さな紙は、右の写真のように、使用済み封筒や紙袋を活用し、封筒ごと古紙としてリサイクルしています。
ごみや資源物がきちんと分別し排出されているか、定期的に抜き打ち調査を実施しています。
燃えるごみの袋に資源化可能な紙が少しでも入っている場合など、不適正な排出を発見したときは排出部署を呼び出し、分別の指導を行います。
指導を実施するようになってから、ごみ袋中への資源物の混入が激減しました。
ごみ減量・リサイクルの推進は、1人1人の職員の協力無しでは実現できません。ごみの出し方・分別についてのマニュアルや、研修、庁内の電子掲示版などを通じ、ごみ減量・リサイクルに関する意識向上、適正な取組みの実施について、職員に絶えず呼びかけを行っています。
福岡市役所の取り組みはいかがだったでしょうか?これからも、市民・事業者の皆様とともに、積極的にごみ減量・リサイクルに取り組んでいきたいと思います。