ごみ減量・リサイクルに取り組む優良事業者の紹介

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ごみ減量・リサイクルに取り組む優良事業者の紹介

コカ・コーラウエスト株式会社

第2回 福岡市環境行動賞 優秀賞

私たちの生活に欠かせないPETボトル、缶飲料等の製造・販売を行う「コカ・コーラウエスト株式会社」。今回は、東区箱崎にある本社や、事業活動にともなうごみの減量・リサイクルの取り組みをご紹介します。 (取材:平成27年12月)

事務フロア事務フロア

 

 

 

まず、コカ・コーラウエスト株式会社の本社での取り組みを見てみましょう。

ここは本社の事務フロアです。

大きな吹き抜け大きな吹き抜け

 

 

 

社屋には各階のフロアを居抜く大きな吹き抜けがあり、

とても開放的な雰囲気です。

ここには、常時約500名~600名の従業員が勤務しています。

分別ボックス分別ボックス

 

 

各フロアの中央には、大きな分別ボックスが設置されています。新聞・段ボールをはじめ、チラシ・パンフレット・包装紙・お菓子箱・使用済みの封筒などの雑古紙も分別できるようになっています。使用済みの封筒は社内メール便用の封筒として再利用されており、その他の紙類はリサイクルされています。

分別を分かりやすく表示分別を分かりやすく表示

 

 

社員が分別しやすいよう、イラストで古紙の種類を表示したり、分別への協力を呼びかける注意書きを貼り出したりするなどの工夫もされています。このような一体型の分別ボックスがあることで、大勢が働く広いフロアでも、リサイクルするものとそうでないものを、しっかりと分別することができるんですね。

使用済みの蛍光灯と電池使用済みの蛍光灯と電池

 

 

また、紙類だけでなく、使用済みの乾電池や蛍光灯なども分別し、一定量が溜まったら専門業者に引き渡しリサイクルしています。乾電池や蛍光灯はリサイクルできるイメージがあまりないかもしれませんが、適切な処理を経ることで、電池からは鉄や亜鉛、蛍光灯からはガラス、アルミ、水銀などが回収され、資源として再利用されています。

社員食堂社員食堂

 

 

 

ここは社員食堂です。毎日たくさんの社員がこの食堂を利用するため、調理くずや食べ残しなどの食品廃棄物が毎日4~5kg程度出ます。

生ごみ処理機生ごみ処理機

 

 

そこで、敷地内に生ごみ処理機を設置し、食品廃棄物を堆肥にリサイクルしています。できあがった堆肥はNPO団体に譲渡し、野菜の肥料として使われています。リサイクルが社会貢献にもつながっているんですね。

お昼休みは消灯お昼休みは消灯

 

 

 

 

ちなみに、食堂は大勢の社員が利用するため、フロアごとに利用時間が設けられていますが、食堂利用中の事務フロアは消灯し、省エネにも努めています。

空容器回収ボックス空容器回収ボックス

 

 

次に、飲料メーカーとしての事業活動にともなうごみの減量・リサイクルの取り組みについて見てみましょう。 街中や事業所に設置されている自動販売機の横に、写真のようなごみ箱が設置されているのをよく見かけます。これは「空容器回収ボックス」といい、自動販売機で販売されるPETボトル・缶・びん飲料等の空容器を回収するために設置されています。

空容器回収の様子空容器回収の様子

 

 

 

空容器は自動販売機に商品を補充した後、ルートトラックの帰り便などで定期的に回収され、処理施設で種類ごとに分別・リサイクルされています。

「空容器回収ボックス」には空容器以外のごみが入れられていたり、中身が入ったままの状態で容器が捨てられていたりすることも多く、回収作業に支障をきたすこともあるそうです。

適切なリサイクルの推進には、排出者である私たちのモラル向上も必要不可欠ですね。

リサイクルフロー図リサイクルフロー図

回収された空容器は、素材ごとに左図のようなフローで処理されます。平成26年度は約34千トンの空容器がリサイクルされました。 容器のリサイクルには当然相応のコストがかかりますが、飲料は消費したあと必ずごみ(空容器)が出てしまう商品です。だからこそ、その社会的な影響を強く認識し、このような回収・リサイクルの仕組みを自主的に作り、企業としての社会的責任を全うしているんですね。

自動販売機のリサイクル自動販売機のリサイクル

 

 

 

その他、老朽化して廃棄されるすべての自動販売機、飲料の製造工場から出る全廃棄物の99%以上をリサイクルしており、特に工場廃棄物の大部分を占めるコーヒーかす・茶かすについては、有機肥料や助燃材として100%のリサイクルを継続しています。

ラブアース・クリーンアップ活動ラブアース・クリーンアップ活動

 

また、ごみ減量・リサイクル以外にも、温暖化対策や水資源保護、独自の環境マネジメントシステムの導入など、様々な環境活動に取り組んでいます。市民・企業・行政が協力して行う地域清掃活動「ラブアース・クリーンアップ」や、環境をテーマにした市民向けイベント「環境フェスティバルふくおか」などにも継続的に協賛・参加しており、地域社会の環境保全や啓発にも大きく貢献しています。

環境フェスティバルふくおか環境フェスティバルふくおか

このような多岐に渡る環境活動は、「社会貢献推進部」を中心に推進されています。社会貢献推進部で環境分野を担当する三原晋平さんにお話を伺いました。

「事業所における環境への取り組みというのは、『本来業務ではない』と認識されている側面があるため、関係者に関心や責任感を持ってもらう「仕組み」を作り、取り組みを進めていくことが大切だと考えています。例えば、弊社は180ヵ所近くの事業所がありますが、各事業所に「建屋環境管理担当者」を置いて、担当者を中心に、ISO14001に対応する取り組みを徹底して行っています。

社会貢献推進部 三原晋平さん 社会貢献推進部 三原晋平さん 

 

 また、職場単位で自主的に労働環境の改善を図る社内活動なども盛んで、ごみの分別や省エネなどについても、社員一人ひとりの意識が向上してきていると感じます。近年は、隣接する地域のコカ・コーラボトラー社との合併などで組織再編が続いているため、取り組みの統一や徹底などに注力していますが、まだまだ改善の余地があります。今後も精力的に活動し、弊社の環境方針である『人も環境も、さわやかに。』を実現していきたいと思います。」

 

 

いかがでしたか?コカ・コーラウエスト株式会社では、事業が環境に与える影響から、環境保全を重要な事項として捉え、多岐に渡る活動に取り組んでいました。 皆様の事業所でも、環境と事業活動の関わりについて今一度認識を深め、できることから始めてみませんか? ぜひ参考にしてみてくださいね!

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